遥か昔、山そのものが御神体と考えられ
人々の信仰を集めてきた聖地
浅間(せんげん)神社
大室山は遥か昔、山自体が御神体と考えられていました。
噴火口中腹(東側)には浅間神社がまつられており、祭神は大山祗神の子女盤長姫命です。富士山頂の祭紀である木花咲耶姫の姉にあたり、安産と縁結びの神様です。
五智如来
頂上西方旧登山道口に等身大の五体の如来が安置されています。
この如来は今から約300年の昔、相州岩村(神奈川県足柄下郡)の地頭朝倉清兵衛さんの娘さんが9歳で身ごもり、その安産を大室山浅間神社に祈願したところ無事安産したのでお礼に安置したものです。
八ヶ岳地蔵
その昔、近隣沿岸の漁師たちが相計らい大島に対面した大室山に海上安全、海難防止祈願のため、海運を願って八開き八地蔵を大室山山頂に奉納したと言われています。
鷹羽狩行句碑
『伊豆は日のしたたるところ花蜜柑』
鷹羽 狩行(たかは しゅぎょう)は、伊豆を愛した師 秋元 不死男(あきもと ふじお)と行を共にして、度々伊豆を訪れていました。
初夏の「日ざし」を「滴る」ようだと詠ったこの句は、伊豆の自然の明るさと豊かさが見事に表現されています。